2026年1月12日月曜日

エレベーターで降下していく深夜

 

 

 

深夜に

よく

ゴミを捨てに行く

 

高層住宅に住んでいるので

ゴミ置き場は地価にあり

20階以上を

エレベーターで降下していく

 

地下の階に着き

エレベーターから降りると

すぐに

エレベーターホールに灯が点くのだが

ドアが開く瞬間は

真っ暗になっている

 

ゴミ置き場まで歩いて

そこのドアを開けて中に入ると

ゴミ置き場の中も灯が点くが

こちらのほうの点灯にはやや時間がかかり

真っ暗な中に

足を踏み入れることになる

 

考えようによっては

ちょっと恐い

 

深夜に

たったひとりで地下に降りていき

真っ暗なゴミ置き場の中に

入っていくのだから

 

ほんのちょっとの時間とはいえ

しばらくは

真っ暗な中で待つのだから

 

実際

住み始めた最初の頃は

エレベーターもちょっと恐かったし

エレベーターホールもちょっと恐かったし

夜の通路もけっこう恐かったし

夜のゴミ置き場の真っ暗闇も恐かった

 

こんなこと

すべてに

慣れてしまうということも

ひょっとしたら

恐いことかもしれない

 

じつは

いまでも

夜の通路では

ちょっと蔭になっているところに

なにかの気配を

感じたりすることがある

 

ひとり降下していく

深夜のエレベーターの中で

腰から背のあたりを

なにかに触られるような気のすることが

けっこう

ある

 

 




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