中国古典学の村山吉廣は
中国語についてこう書いている
言うまでもなく中国語は孤立語である。
たとえば、そこには時の観念や数の観念もない。
どの語がどういうはたらきをするかも不定であり、
文と文、句と句の結合もあいまいであり、
このような中国語による思考は
いくら日本人が
「漢字・漢文を通じて中国の言語に親しんでいる」
と思い込みたくても
ほぼ完全に理解不能なはずなのであり
村山吉廣は
名著といわれる彼の『中国の思想』の序文で
このように書くことになる
かくして、いま、多くの人々に望まれることは、「
いまさらふり返るまでもない
当たり前のことなのだが
次のような指摘も
やはり
再三思い出し直しておくべきだろう
思うに思想というものは各民族の歴史の所産であり、
「人々がどのような生活気分で生きていたかを
細密に知らなければならない」
というのは
本当に大変な
忍耐強い作業を要求されることで
これは
文化人類学や民俗学や歴史学をやっている人たちには
共有されている常識的態度だが
これらに関わっていない人たちには
往々にして看過されがちなことでもある
そういう人たちが政治や商業に携わったり
浅薄なレベルで思想の波に乗せられたりすると
あまりに安易に「敵」か「味方」かという対立軸を出してくるので
言論においても
政治経済行動においても
面倒なことになる
*
……と
ここで止めれば
親中的な言説を弄しようとしている
と見られるかもしれないが
わたしとしても
日本のマスコミが必死に報道しまいとしている
中国の極東戦略的な動きは
押さえている
2025年6月7日には
東京から1900㎞しかない南鳥島近海で
中国は遼寧と新型空母を使って離発着の軍事訓練を行った
この界域には海底6000メートルにレアアースがあり
中国が粛々と勢力圏の拡大を続けている重要箇所のひとつである
日本のスクランブル機能の弱い場所でもある
ひとつの国家としての日本の脆弱化に努める日本のマスコミは
高市発言で日中間の摩擦が増したと報じるが
むしろ高市発言は
中国によって継続されている勢力圏拡大行為を
ようやくあからさまに指摘したと言える
2025年12月8日から9日には
中国軍機とロシア軍の核搭載可能爆撃機編隊が
四国沖から東京方面に核爆撃警告飛行を実行した
それを受けて
自衛隊は10日に日米の爆撃機に
日本海での報復演習をさせた
防衛省によれば
ロシアの爆撃機は
対馬沖を南下して福建省あたりから出て来た中国爆撃機と合流して
編隊を組み
四国沖から直線で東京方面に向かったという
この事件については
韓国の中央日報が速報したが
日本では13日になって共同通信がようやく報道し
その後
事件自体がなかったことにされた
マスコミも政府もその後の説明をせず
うやむやにされた
また
年末の12月30日に
中国軍は2日間にわたって台湾を包囲して軍事演習を行い
「過去の演習よりも台湾に近い距離で演習をしていることを強調し
軍事的な圧力を強めた」
この際に
歴史上初めて
中国のドローンが台湾に侵入した
という
台北のランドマークの101階建てビル周辺を
中国のドローンが飛行して行った
という
ドローンで撮影した白黒の動画が公開されたが
合成開口レーダー(SAR)を用いたイメージングにより
台北市の真上から直接空撮が行われており
台湾軍はこれに全く気付かず
これが本当なら
台北市内への侵入を許してしまったかたちになる
高市発言にあった
いわゆる「台湾有事」が
すでに
起こりつつある
ということになってしまう
とはいえ
台北上空での中国軍ドローンによる撮影は
実際には起こっていない
と台湾国防部は伝えている
台湾国防部は30日、中国軍のドローンが台湾領海24海里(48
https://news.yahoo.co.jp/
そうは言っても
台湾を包囲する封鎖訓練の中で
中国軍が
「武装したヒューマノイドと四足歩行ロボットが
市街戦をする映像を配布しながら心理戦を行った」(中央日報、i
のは事実であり
朝日新聞によると
「東部戦区の発表によると
30日は台湾本島の東の海域に強襲揚陸艦や無人航空機を展開させ
主要港の制圧演習を実施した。
また北と南の海域で長距離の実弾射撃演習も行った」
のも事実であり
「福建省から台湾の北側と南西側の海域に設けた演習区域に向けて
計27発のロケット弾を発射」し
「一部は台湾本島の約50カイリ(約90キロ)の地点に着弾」し
「これまでの中国軍の実弾演習の中で
最も台湾に接近した着弾」だった
というのも事実で
中国による心理的圧力重視のパフォーマンスだとしても
国家としての台湾も
国家としての日本も
のんびりと見物していられるようなものでもない
https://www.asahi.com/
*
とはいえ
とはいえ
国家に自己同化している者ではなく
民族を代表していると妄想している者でもなく
ましてや
つかの間の一政権や党派に
同調や共鳴などできるわけもないわたしとしては
のんびりと見物してしまっているところだし
どこまでも
いつまでも
のんびりと見物していくつもりでいる
「人々がどのような生活気分で生きていたかを
細密に知らなければならない」
と覚悟して
地球に
日本列島に
降りたって来てみた者としては
感受性や見方や見解の異なる人間たちの誰もが
「味方」でもないし
「敵」でもない
みな
こちらが同化できない観察対象であって
彼らそれぞれが
今後どのように動かされていくか
観察し続けるつもりでいる
あえて
直観的な私見を述べておけば
日本も
中国も
台湾も
アメリカも
北朝鮮も
裏で示しあわせて
商売に精を出しているだけのことに見える
兵器産業という商売は
地上では
現段階の人類レベルでは
やはり
大いに儲る
儲けたい輩たちにとっては
緊張をつねに煽って
防衛設備を
あちこちに張り巡らさせ
Microsoft365のように
定期的に更新させ
買い換えさせるには
とりあえず
極東では
中国に積極的に
暴れるふりをしてもらうのが
いちばん効率がいい
*村山吉廣『中国の思想』(ちくま学芸文庫、2024),pp.
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