2013年5月19日日曜日

あらゆる年齢の



 

食べて応援、
などとうるさかったけれど
どうしたのか

声が
あんまり
聞こえなくなった

応援したい人たちは
頑張って
食べ続けているのか

放射能汚染の
つよい地域の野菜や果物
かき集めて
ムシャムシャ
食べているのか
胃や腸で放射能を漉しとって
胎内に
貯蔵してくれているのか
つかのま

そのために
すこし弱ってきたのかな
そろそろ

チェルノブイリでは
4年か5年経ったあたりで
たくさんの人が発病したそうだが
食べて応援
などと言って
大量に放射能汚染作物を食べたものだから
もっとはやめに
弱まってきたのかな

知的な対応に疎いような
近所の安いスーパーでさえ
九州や四国や近畿産の野菜を
ならべるようになってひさしい
そのわきでは
同じ種類の野菜が
半額以下で売られているが
どれも福島をはじめ
関東各県のもの
大きくもない売り場に
産地のちがう同じ野菜を
あれこれと並べること自体が
なにをかいわんや

子を持つ主婦たちは
愚かではない  ほんとうに
食べて応援など
しなかった人たちが
大仰なキャンペーンや広告など
黙って過ぎ越して
なお黙々と
産地を選び続けている

水産物だって
福島周辺ばかりか
日本近海の太平洋全域が
そうとう汚染されているとは
だれでも知っている
太平洋産とか
静岡産とか
神奈川産とか
完璧に大丈夫なはずはなく
それどころか
かなりひどく
奇形の魚もたくさん上がるとの
漁師たちの話も
ときどき届く
関東から東海の魚が
やっぱり安くなっているのは
そのせいか

九州方面の魚さえ
安くなっているようなのは
水産物への不信が
あまねく広がっているからか
それとも
東北から関東で獲れた魚を
九州にまわって
水揚げしているから
とにかく売ってしまおうと
いうことでなのか

急死したり
健康だったはずが
急に体調不良になる人たち
目立ってきているのは
こちらの目が
過敏になったからか
もともと
人は
こんなにたくさん
急死したり
急に体をこわしたり
するものだったか

さあ
わからないが
関東一円での人体実験は
これから
正念場に入る

いのち
みじかし
恋せよ
おとめ、

あらゆる
年齢の
お、と、め、
たち



       

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