[状況]
いつのまにか
感情が宙に取り残されて浮いている
後から後から出てくる感情も
出てきたところで
宙に浮いたままに残される
あるいは
すぐに分析され
A⇒感情B
と説明が付されて整理される
結果は
ファイリングされるか
そこで
捨てられるか
[対応]
1. おしゃべり
2. ひとり言
3. ささやき
4. 叙述
5. 例示と弁明
6. 説得
7. 文による関係構築模索
8. 書きつけ
9. 論理性を外れたものも含む言語使用の試み
10. 沈黙
[解説]
なぜしゃべることではないのか
なぜ文章ではないのか
(音声で語られる文章
(文字で書きつけられるしゃべり
[指摘]
しゃべりと文章
それらは
テーマをひとつ選択して縦糸とし
概念や言葉をその糸で数珠つなぎしていくこと
(数珠つなぎの際には
(前の言葉と後の言葉から抽出された
(意味的同一性が臨時の接着剤として使われる
複数のテーマを絡めているように見える場合でも
絡めが上位レベルの縦糸となるので構造は同じ
問題は
テーマが選択されて縦糸が発生した瞬間から
概念や言葉はそれらの一面のみが使用されることになり
概念まるごとや
言葉まるごとが見捨てられるということ
[非文章とはなにか]
この縦糸の強力な差別性に抗う態度
[非文章の意義とは]
縦糸のみに従って配列する概念や言葉の使用からは
差別
看過
無視
当座当座の一面的利用
あらかじめの縦糸優先主義
などばかりがマインドに強化されていく
人類マインドに強制され続けてきたその流れから抜けるためには
非文章行為が最強である
[…で]
いや
すでに「…で」が
文章の重要な材料であり
それは
縦糸による絡めとりの
漁りの
常套手段
で
de
…日本語のローマ字書きでわざとこう書き
edとひっくり返してみて
遡り「で」を発生させてみるようなことでもよい
とりあえずの
逸れを作り出すには
さらに
e
と
d
に分けたりしてみても
文章
の手に落ちた言葉たちの誘導から逸れ
宙に置き去りにされ続けている
無数の感情たちに
じかに
ひりひりと
ひたひたと
ぺったりと
ぶつかり
あわさり
…することが
その可能性が
ようやく
ほんの少し戻ってくる
感情的になるのではない
感情になる
感情する
あゝ
…すでに文章の術中に落ちているのはわかっている
~する
といった表現は
つめたい
感情はふつう
あえて
感情
と言い表わされる時
あたたかい
か
あつい
冷えた使い方の
感情
からはじめはちょっと
しだいにいっぱい
遠く
はなはだしく
後戻りできないほど
逸れて行こう
あたたかく
あつい
孤絶の旅だ
取り戻す
感情
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