つぎつぎ新しく出てくる
文明の利器
というか玩具
それらを使わないわけにもいかないし
避けていればいい
というものでもないし
避け続けようとしている人たち
非人間的なものへの反骨精神を堅持しているかのようで
けっきょくは神経と精神の老化に
もちろん心の老化にも
ぐずぐずと温もっているだけの人たちの
あゝ哀れさ
とはいえ
つぎつぎ出てくる
文明の利器
というか玩具
それらをつぎつぎ手にとって
後からあとから
マニュアル
チュートリアル
使い方
裏ワザ
などなどに時間を吸引され続けるのも
あゝ哀れなもの
けっきょく
どこらへんに中途半端な
つきあい方を設けるか
そのあたりに個人としての賭けがありそう
農耕が発明された頃のどこかの土地のだれかさん
鉄器が発明された頃のだれかさん
時計や羅針盤が発明された頃のだれかさん
印刷が発明された頃のだれかさん
銃や爆弾が発明された頃のだれかさん
飛行機にコンピューターが導入された頃のだれかさん
……
みんな
どのあたりで持ちこたえたのだろう
それまで馴染んできた
古いやり方や道具で
どうしてダメなんだ
ダメなことないだろう
と憤慨しながら
押し寄せる新たなものに
触れたり
ムカついたり
投げ出したり
離れたり
また戻ったり
中途半端な
つきあい方をし続けながら
しかし
こっちのほうに流されていっても
ぜんぜん賢くはならないがナ
すばらしい精神のような方向にはなっていかないがナ
としみじみ思いながら
ニンゲンとやらにつき合うのは
この生でもう
止めにしようかナ
まるで
いつまで経っても
つぎつぎ出てくる玩具に馴染み続けるだけで
時間を生を費やしていく
使い手のようでいて
じつは奇妙な使われ手
そんなニンゲンとやらにつき合うのは
と
一滴一滴ずつでも
宇宙の無限のなかで
後戻りのない
けっして戻らない
決意を固めていきながら
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