駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年8月5日水曜日
朝から来ている夕暮れに
朝から来ている夕暮れに香を焚き
とりどりの果物幾つかを供えて
美しい肌をはじめて持つかのような
幾人ものわたくし
やゝ冷たい水は水盤に静まり
遠近の音は身体
気圧も気温も官能
歩めば歩みは歩まず
止まれば停止は動く
夕暮れまで続く夕暮れの明け方
わたくしたちは香を大気中から収め
明日の朝に焚く香を調える
遠い幾本もの大河の
つよい静かさが聞こえている
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