明け方の夕暮れ、妻ひとりペン
たぶん
パン焼き窯の
露骨な洪水を予感しながら
引き渡す
未必の故意
握り
不死証明書に署名
滴るほど
擦り切れた玄関マットが
ついに決意した
侵略
一番星はすぐに価値を失い
濃紺の暮れ空は
失われて翻されて
トラック一台
人間的な温かみを増してきている
よくわかっている
欲している
一節
論語を日あたりのよい廊下でゆっくり読み直したい
幼時を
ちょっと小走りに
駆け出てきてしまった
から
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