自分というものは
今これらの文字を
並べる身体に重な
るそれでさえ嫌悪
しているのにこの
身体の視覚器官か
ら観察できる他の
身体を動かしてい
るそれをなどもち
ろん極度の不快感
を覚えずに容易に
受け入れることは
できない 他の肉
体に重なっている
それは完全なオブ
ジェと見て済ます
こともできるがそ
うはいってもそれ
がこちらのそれに
働きかけを行って
くるとなればオブ
ジェの言語道断か
つ不潔な侵入現象
が起こっているわ
けではじめのうち
はむこうが食指を
伸ばしてくるのを
忍耐しているにし
てもある程度の時
点になればはっき
りした遮断を行う
他はない 自分と
いうものはいずれ
にしてもどの身体
に染み込んでいる
ものであれ放って
おけば必ず繁茂と
自己領域拡大を始
める生物であり見
つけた段階で今後
の殲滅対策を講じ
ないと取り返しが
つかなくなる ど
の身体に染み込ん
だものであれ自分
というものは構造
的な同一性によっ
て物理的断絶を超
えて繋がってしま
っておりその点を
こそ慎重に観察し
て適切な処置を取
り続けていかねば
ならないのである
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