おとといの夢の中では
60畳ある大きな書斎で
壁一面に設えられた
洒落た納骨用にもなりそうな
白い整理箱の内容物を
次々と整理し直すシークェンスが
えんえんと続いていた
その夢は
昨夜も
今朝がたも続き
私はようやく
啓示のたぐいを受けていることに
起きぬけになって
気づいた
その夢のシークエンスに
また入り込もうとして
眠くもないのに
布団を目元まで被り
意識のミルフィーユの
一枚
一枚
そっと持ち上げ
持ち上げ
皺のできないように
また戻して
潜り込んでいった
ミルフィーユの層は
潜入前には想像もできなかったほど多く
めくり・戻し
に関わる扱いも難しく
しばらく作業の渦中に
あらねばならないだろう
と思われる
この言語配列は
ミルフィーユを貫通する無線で
伝えられているものであり
ある程度の伝達性能は
信頼できるものの
細部では文字化けや
単語化け
意味化けに止まらない
方向性化けが起こらないとは
保証できない
意識ミルフィーユには
言語配列を一瞬に並び替えうる層の
存在もすでに発見されているし
意味や意志という電流の
向きを反転させたり
電圧を上下させるシコリの
散在も確認されている
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