毎晩
ちゃぽちゃぽと
お風呂に入ったりしていれば
たぶん
あんな病気にもならず
もっと長生き
できただろうに
そう思いながら
ひとを
思いながら
深夜
2時もまわってから
ちゃぽちゃぽと
お風呂に入る
送られてきた
大事というほどでもない
小さな雑誌を
めくり
めくり
しながら
頭から汗が出てくるまで
ちゃぽちゃぽと
温まっている
時間が流れている
止まっているように
流れている
ちゃぽちゃぽと
温まっている
お風呂の扉は
開けっぱなしにしてある
明かりを点けていない
廊下に
もちろん
ひとの気配もない
ちゃぽちゃぽと
音が
たぶん
暗い廊下に届いている
廊下を伝って
ほかの場所にも
たぶん
ちょっとは届いている
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