よその人に話す時には
おじいちゃんとかおばあちゃんとか言っちゃいけません
祖父とか祖母とか言わないと
そう教えられて育ったが
禁じられた呼び方を
きょうはしてみようかと思う
夢のなかにひさしぶりにおじいちゃんが出てきて
なぜだかまもなく死ぬことになっているのだが
ずいぶん元気でどうにも死を控えた人には見えない
死ぬことになっている場所に行かないといけないそうだが
いっしょにそこまで付いていっても
動きも声もしっかりしていてどうにも死ぬとは思えない
夢のなかでも40年前におじいちゃんが死んだのはわかっていて
死んだ人がもういちど死ぬなんてへんな話だと思っていて
矍鑠としていて明るく楽しそうなおじいちゃんを見ている
そうするうちになぜだかおばあちゃんに変わってしまって
これから死ぬのはおばあちゃんだということになってしまって
それにしたっておばあちゃんもやけに元気そうなのがおかしい
死ぬまでのあいだ時間をつぶさいないといけないので
むかしおばあちゃんは塾で子どもたちに勉強を教えたり
いろいろなお店でこまごまと働いたりしたのだと聞かされる
そんな話は聞いたことがなかったので
もっと前に聞いておけばおばあちゃんという人への見方も変わって
世界はべつの見え方をしただろうにちょっと残念と思う
おばあちゃんだって20年前ぐらいに死んでしまっているわけで
そんなことも夢のなかではよくわかっているのに
元気ですらすらと過去の生活を話すおばあちゃんを目の前にしてい る
目覚める直前の夢だったので起きてもよく覚えていたが
おじいちゃんもおばあちゃんもなんで夢に出てきたんだろうと思う
ふたりいっしょに一心同体みたいなのはさすがに夫婦だからかなと 思う
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