2024年10月6日日曜日

世界が見えぬ


 

 

ほとんどのひとが

世界を見れていない

思う

ぼくも

世界を見れていない

白蟻?

 

見える

と思うのは

たいてい

見えると思えるメガネをかけて

メガネごしに

歪みに歪んだ像を

見続けている

だけ

だから

 

アメリカのマスメディア報道や

CIA垂れ流しの御用偏向報道で

万人の意識をべったり塗り込めようとする

ニッポンマスメディアの

メガネ

メガネ

メガネ

 

岡井隆は

むかし

はやくもこう詠んでいた

 

父よ父よ世界が見えぬさ庭なる花くきやかに見ゆといふ午を

 

 

庭の花は

あざやかに

はっきり見える

 

なのに

世界は見えぬ!

世界は見えぬ!

 

もちろん

単純でないこの歌は

さらに

入り組んでいて

読めた

と思えば

読めなさに陥る

 

「花くきやかに見ゆ」

に付けられた「といふ」は

なにか?

「花がくきやかに見えているという午後を」

というのは

自分には見えていない

という認識か?

 

そうして

「父よ父よ」は

古来

認識の軸となるものすべての呼称だから

岡井隆のこの歌は

やはり

哲学的反省ということに

まずはなる

彼の

すべての歌が

そうだったように

 





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