鈴木雅明[i]の弾いた
バッハのクラフィーア練習曲集第3巻[ii]ぜんぶを
東京オペラシティ・コンサートホールで聴いたが
やっぱり
途中で眠くなってしまった
書くほうも書くほうだし
弾くほうも弾くほうだし
聴くほうも聴くほうだし
いくら好きだって
猛暑のなか
なんとか
ホールにたどりついて
いっぺんに全部っていうのは…
よく知っている
有名なBWV686あたりでも眠くなってしまって
それも
短い間ながら
ただごとではないような
深い深い深い眠りの底の底の底に
ひゅっと入り込んでしまって
まったく
“深き淵より、われ汝に呼ばわる”[iii]いとまもないほどに
まったく“呼ばわる”こともしない
“われ”なきわれとなって
浮き上がってきた時
コンサートホールにいるのも認識できなかったし
どうしてそこに身体があるのかもわからなかったし
あれもこれもわからないと感じている“われ”って
どの“われ”?
っていうぐらいに
っていうぐらいに
すっかり
わからなくなってしまっていた
だから
いまこうして書いている“われ”についても
責任
持てないです
まったく
でも
いいんじゃないかと
思う
これで
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