駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年8月12日日曜日
文芸のことば
ことばについて
ひとはすぐに考えてしまう
だれに
向けられているのか
どこへ
向かっているのか
そんなふうに
けれども
だれにも向けられないで
発せられるとき
記されるとき
ことばは
ふいに文芸となる
もちろん
言い方を変えてみてもよい
あなたのなかの
だれでもない部分へ
花瓶へ
香炉へ
秘壺へ
ふいに投げ込まれてしまうのが
文芸のことばなのだと
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