ひとりの人は幾層もの霊のかさなり…
そう教える
心霊の見方をわたしは好む
ある層から
べつの層へと
だいじなことを伝達するために
わたしも詩歌のようなかたちで手紙をしたためる
そうしないと
なにひとつ
まったく伝わらないものだから
層のあいだの壁は
おそろしく硬くぶ厚く
なにも通さない
音はもちろん
響きさえ通さない
電波も通さない
外からは
あたかもひとりの人であるかのように見られても
わたしのなかの層から層へは
この手段でないと
なにも伝わってはいかない
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