古い自動車だが
傷もへこみもなくて
大切に使われてきたのがわかる
巨大な
と言いたいほどのこの夕暮れのなか
ボディーには
ひかりと色の燦爛
陶然となる時に
不機嫌と見紛う顔をしてしまうのを
そう
なんとかしなければ
未来そのものに
入り込んでみると
もう
未来はないが
なんという
この不思議な痛切さ
ジョーンの口元に
ちょっと蔭が差しているのは
まさに
まさに
いま此処
という
印
来たのだ
もう
行くところもない
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