水と火と塩があれば世渡りできる
クニ子おばば(宮崎県椎葉村の焼き畑農家)
ちょっと
かわった子かもしれない
すこし
知恵遅れかもしれない
ぶあついメガネをかけた子が
傘をふりながら
ひとり
大声で歌って
夏のみどり濃い葉の繁る
桜並木を
歩き過ぎていった
♪さあ
でかけよう
ひときれのパン
ナイフ
ランプ
かばんにつめこんで*
ああ
その歌なら
ぼくも知っている
終わりのほうは
たしか
こんなふうだっただろう?
♪地球はまわる
きみをかくして
かがやくひとみ
きらめくともしび
地球はまわる
きみをのせて
いつか
きっと出会う
ぼくらをのせて*
歩き過ぎていく
ぶあついメガネの
子よ
きみとぼくをのせて
まわる地球の
きょう
夏のみどり濃い葉の繁る
桜並木で
ぼくはきみに出会った
*『君をのせて』(宮崎駿作詞 久石譲作曲 2000)
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