眠っていて見る夢って
起きている時に経験したことの整理だろう?
とは
だれでも
推定してみる
でも
現実の世界で経験したことの整理を
だいぶ超えちゃっているなあ
という夢も
いっぱい
今日もぼくは
むこう側の夢の世界で
混んだ列車の中に
わずかに空いている席をさがしたり
駅で降りてから駆けたりした
そんなことをするのには
それなりの込み入った理由があるからで
駅で駆けながら
あれやこれをああしなきゃこうしなきゃ
などと考え続けていた
夢の中のじぶんの意識は
こちらでのこの意識と同じなのに
じぶんというものの内容や経歴や趣向が
もうもうもうもう
まったく違ってしまっている
P.K.ディックの『ヴァリス』*の主人公のように
むこうの世界でコイネー・ギリシア語なんかを
ぺらぺらしゃべったりするようになると
ホントに戻って来れなくなっちゃうんだろうなと
危ぶんではおらず楽しみにしている
*フィリップ.K.ディック『ヴァリス』 (Philip K.Dick 《Valis》, 1981)
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