自由詩形式が
おれを使ってくれと
うるさく
せがむのです
散文形式など
使わないでくれ
おれのことだけ
使ってくれ
うるさく
せがむのです
そうか
じゃあ使ってやろう
書くべきことも
書いてどうしようという
意図もビジョンも
まったくないけれど
そこまでせがむのなら
使ってやろう
そんなふうに
請われるままに
使ってやってきた
までです
ただ
それだけのことです
もう
じゅうぶんか?
もう
いいのではないか?
いつも
そう問うのですが
もう
じゅうぶんだとも
もう
いいとも
答えはないのです
ただ
それだけのことです
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