PRINCESS PRINCESSの「ダイアモンド(Diamonds)」は
1989年4月のリリースだというから
ぼくも疾風怒濤の時代にあった頃だ
どこへ行っても聞こえていた曲だとは知っているものの
中学生や高校生など
自分よりはるかに若い人たちのあいだで流行っている曲なんだな
としか思わなかった
夏の暑さが煮こごりになって残る夜
ラスト・ライブで歌われた「ダイアモンド(Diamonds)」
なんとなしに
興味本位に聞いてみていたら
どんどん速くなるテンポのなかで奇跡的なパフォーマンスとなって
こういう曲だったのか
と
あらためて発見し直した
というか
はじめてちゃんと聴いた
ボーカルの奥居香も凄いが
ギターの中山加奈子の迫力が
また凄い
作詞担当で後に作詞家となったドラムスの富田京子も
よくハイテンポを維持
リーダーでベースの渡辺敦子は
奥居香の裏や脇にまわって支えている
「PRINCESS PRINCESS」というのは
TDKレディスバンドオーディションで選ばれ
西日暮里での2年4か月の合宿生活で特訓された
TDKの秘密兵器だったらしい
はじめは「赤坂小町」と命名されたが
ムーンライダーズの岡田徹によって
「PRINCESS PRINCESS」と改名
いまになって聴くと
眠たくっても
嫌われても
年をとっても
やめられない
という歌詞が
歳月を経て
いっそう響いてくる
そうして
あの有名な歌詞に続いていく
ダイアモンドだね AH AH いくつかの場面
AH AH うまく言えないけれど 宝物だよ
あの時感じた AH AH 予感は本物
AH 今 私を動かしてる そんな気持ち
予感は本物でも
その後に
陸続と
他の予感が続いて押し寄せてくる
そんな歳月が
ぼくには続いた
いくつもの切り替えが起こり
なにひとつ残らず
それでも
まだ
ぼくはぼくをやめていない
この歌が巷に響いていた頃の
交友も
稼ぎ仕事も
恋も
愛も
なにひとつ残っていない
それでも
まだ
ぼくはぼくをやめていない
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