あのパスカル
文章家としては魅力があり
小利巧ではあったけれど
賢かったとは見えない
ギャンブラーの理論はひどい
不可知論からはじめて
神の存在に賭けるほうが
賢明だと導くのだが…
神は存在すると賭けてみる
存在していれば
永遠のいのちが手中に入る
存在していなくても
失くすのは地上的享楽のみ
神は存在しないと賭けてみる
存在していれば
永遠のいのちをつかみ損ね
永遠に罰せられるか
消滅させられるか
存在していなければ
地上的享楽を愉しめるが
そんなものは一時の夢
どうだい、
神の存在に賭けてみるほうが
大きなものが得られるぞ
そうパスカルは言うのだが
こんな理屈で信じてくれた
やからを神はどう見るか
神が存在するか否か
そんなことまで損得を
基準に賭けていくしまつ
こんな連中に対しては
自分なら天国を閉ざすだろう
そう言ったのは
ウィリアム・ジェームズ
しっかり批判が出てるわけ
0 件のコメント:
コメントを投稿