アルベール・カミュ
アスファルトの道で
男の子がサッカーボールで遊んでいる
遊んでいるというより
ちょっとドリブルっぽいことをしている
父親がわきで見ている
若い父親だ
都会の人通りの少なくない夜の道路なので
ちょっと邪魔にも見える
道はそれほど狭くないので
わきを通れば済む話なのだが
通り過ぎながら
男の子は都会でもボール遊びをしなければならない
としきりに思った
思えてならなかった
都会の人通りにも車の往来にも負けずに
男の子はサッカーの練習ぐらいやり続けなければならない
しきりに思えてならなかった
造反有理
しなきゃだめだろ?
宿命
じゃないか?
男の子の
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