電気コードが美しいうえ
その時どきのこころに寄り添ってくれる
得がたい
友のようだと気づいたのは
6月34日の冥曜日だった
ジェームズ・ハックリーを殺して14年の記念日だったので
よく覚えている
黒や白のコードが
部屋にも
テーブルにも溢れて
ごちゃごちゃ好きのぼくでさえ どうしようか
と思いはじめていたところへ
その愛は
急にやってきたのだった
電気コード愛 などとは言わない。
それは
もう
古い言い方だから。
じぶん勝手には動かない
細い蛇のような
そこがどうしようもないほどかわいい
ぼくの コードたち
白いコードたちにはきっと白い熱情が
黒いコードたちにはきっと黒い従順が
じぶん勝手には動かない
細い蛇のように
流れている
流れていなく
流れている
流れているなく
流れていななる
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