小径をたどっていけば
すぐ
はなれのレストランに着く
もう夜だ
たいして食慾はないが
ちょっと
食べておきたい
小径を歩いて行くうちに
胸のあたりに
食器がふたつ浮かび上がってくる
ひとつは玄米
もうひとつは汁物
汁物には
根菜がいっぱい入っていて
こりゃあ
おいしそうだ
玄米も汁物も
宙を浮いて
ついてきてくれる
箸も
匙も
わきに浮いていてくれる
はなれのレストランまで
べつに
行かなくてもいいな
しっとり静かな
小径の
闇のなか
立ち食いだけれど
多過ぎない
閑雅な
ひとり夕食を
のんびりとっている
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