もう一度や二度くらいは

 

ひかりと影と

疲れた

胸のどこかがとっても低く共鳴しはじめれば

まずは

成功

どんな酒でも

たぶん

ハンスには気に入ってもらえると思う

すっきりしたデザインの

よく知られた外車の

屋根になめらかに流れていく深夜の都市のあかりを

その共鳴を聞きながら

ちょっと

眺めていたね

どの瞬間も永遠

いまさら

とりたてて言ってみるまでもないんだけど

海に

向かっている車の中では

言ったりしてみたい

わざわざ

もう一度や

二度

くらいは