このことは言葉で記しておきたい
というようなことを
ときどき
思いはするが
記そうとしてみると
まったく不可能なのがわかり
周囲に見えるものや
聞こえるものや
思いつく映像などをかわりに書いてしまう
たとえば夏の暑さのことを書いたり
遠くに見える雲のことを書いたり
子どものころの遠い夏のことを書いてみたりする時
わたしがほんとうに書きたいのは
それらのことではまったくない
ほんとうに書きたいことについて書くことの
あまりの不可能性に逢着した痕跡が
それらだ
しかたなしに
投球練習のように
言葉をいつまでも弄んでいる
わたし
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