2026年2月23日月曜日

浜に積み上げた角砂糖の城

 

  

ちょっとでも

「自分」の外のなにかに

だれかに

頼ってきた者は

時間の経過がもたらす分解作用の

根源的な破壊力で

浜に積み上げた角砂糖の城のように

溶解していく

 

この溶解は

異常でもなく悲惨でもなく

なにか必要があって

きみが胃に流し込んだ錠剤が溶けていくのと

まったく同じだが

その時の錠剤の「自分」があげる悲鳴を

きみは聞くだろうか

 

「自分」の外のなにかや

だれかは

時間によって作られている


たえず変化させるのが時間のつとめなので

いまきみを支えている

外のなにかや

だれかは

明日にはない


もちろん

数年後にも

数十年後にも

ない

 






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