葱はおととい
買ったばかりだが
きょう見ると
もっと安くなっていたので
もう一束
買っておこうかな
と
手に取って見てみると
ちょっと古くなっている
ちょっと萎んでいる
食べられるには食べられるが
思わず手が伸びてしまうようだった
おとといのあのハリ
あの新鮮さはない
おとといからの
売れ残りを
もっと安くして
売り切ろうとしているのだ
これなら
要らないや
そう思ってやめたが
乳母車にひとりを乗せ
もうひとりを手で引いて
近づいてきた若いお母さんが
「あら、葱が安いわ
「買っていくわ
と手を伸ばす
お母さん
安くてもダメです
いちばん新鮮な時のを
子どもには
食べさせてあげなくっちゃ
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