2022年12月14日水曜日

寒ささえも

 

 

1222日には

もう

冬至が来て

その日を境に

日照は春へとのびていくのだから

寒いのも

あたりまえだ

その前の日々の

今日も

あしたも

 

日のあたらないところや

曇った日など

寒さはつのって感じられる

 

しかし

ふしぎなものではないか

 

すっかり灯を落とし

闇を迎えると

寒さは

うすらいで感じられる

うす明かりのなかでは寒いが

うす闇のなかでは

寒さはおだやかになる

もっと深い闇ともなれば

寒さは寒さでなく

べつのものに変質していく

 

あかりのつくり出す

綾のようなものか

やはり

寒ささえも





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