小津安二郎の映画など
大学生と話題にしてみていると
父親が子に
きつい言い方で注意している場面や
主婦が夫の言われるままに
あれこれ動いて
片付けたり
準備したりしている場面について
亭主関白とか
男尊女卑とか
そんな判定を即座にしてくる
笠智衆演じる
「東京物語」の老父の
老妻に対する態度や口調だの
山村聡演じる東京郊外の医師の
妻に対する口調や
子ども対する口調など
あきらかにハラスメントに当ると言って
放送禁止にすべきだ
小津安二郎のような映画を
平気で許可しているのは
社会的にどうかと思う
という意見さえ
平気で
出してくる
現代だったら
許されないような言葉や
ふるまいなどが
平気で映画の中に撮されていて
禁止するべきではないか
などと
学生たちは
口にしたりする
それほど
平穏な
令和時代なのか?
親から子への命令口調も
叱責も
なくなってしまった
平和な世となったのか?
それほど
やさしく
やわらかく
いまの子らは
生きられているのか?
人間の
どうにも変えようのない
本質部分に
平気で禁止札を貼って
それで
やっていけると信じているのなら
それこそ
やわらかい
マシュマロファシズム
たまたま
じぶんが生まれ落ちた
こころやさしい父や母の家庭の
一歩外に
踏み出したら
禁止札など
呪いや悪霊封じのお札ほどにも
効かないと
やがて
思い知らされるだろうが
青年男女が軟弱でいられ
いろいろな価値観や
思想も花咲いて
自由放題できて
蝶よ花よと
夢まぼろしを見ていられた
大正デモクラシーの
つかのまのお花畑のあとで
昭和に入っての
あの急速な軍国化の嵐が
押し寄せてきた
あの時代のように
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