パリのカフェでは
コーヒーに
小さなチョコレートが
添えられて
くる
ことがある
あれが
好きではなかった
チョコレートは
嫌いではないが
好みの味だったことが
ない
どうせ食べるなら
その時に食べたい味のものが
ほしい
濃さや糖度が
ちょうど
いま欲しいものであって
ほしい
せっかく
添えられてきたのだから
食べはする
しかし
この味じゃ
ないんだよな
ほしい
のは
と思いながら
食べる
小さなカップで飲んでいる
コーヒーの
なごみ
やすらぎ
さえ
損われてしまいそう
で
損われ
きらないよう
心の足場を
微妙に保ちながら
わずか
カップの底に残った分を
飲みきって
しまわず
座り続けていたり
する
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