暑さに強いぼくでも
たしかに
ことしの夏は暑かったかなあ?
と思っている
暑さには強いのだが
蒸し暑いのは大の苦手で
湿気が多いと
イヤになってしまう
冷房を点けた部屋にずっといるのも
イヤなので
どうしたものか
困ってしまうのだが
湿り気が我慢できる程度の
暑さだけ上昇しているような日は
クーラーなんかは点けず
イヤな感じの湿り気満開の日には
そこそこのところで降参し
白旗をあげて
クーラーをつけてみる
といった
だいたいの目安を作って
生きてみている
ことしの湿った暑さでは
バリ島に行った時のことを思い出した
ウブドは美しい別世界だったが
手で空気を掻けば水が垂れるのではないか
と思うくらい
雨も降っていないのに
びったりと空気が湿り気をはらんでいた
毎日のように夕立も降ったが
雨が上がるまでのんびりと
水田を眺めていたりした
ようするにあれだな
と
ことしは
よく思った
東京はウブド化してきている
亜熱帯になってきた
とかよく言われはじめているが
東南アジアやインドネシアになってきている
と思うほうが
ぼくには楽しい言い方
夕方になると
毎日
摘んできた色あざやかな花々を
家の入口に敷き詰める習俗のある
ウブドの風景を思い出すと
東京ももっと
暑さとともに
花に溢れていくようにもなるか?
と想像されて
なかなかわるくない
ウブド化してきているのなら
ウブドふうに生きればいいだけの
ことなのだ
ウブドで
つきっきりで
ぼくらの世話をしてくれた
ちょっと鈍いところもあったグンデくん
元気かな?
日本語を頑張って勉強中で
ときどき理解ができず
ヘンテコだったが
だいたいは意思疎通ができていた
グンデくん
ウブド化していくような
湿った暑さのなかにいると
裸で居たくなるが
どんなに蒸し暑くっても
汗をちゃんと吸ってくれるぐらいの布の厚さのある
シャツを着ているほうがいい
そうして
シャツがじっとり汗を吸ったら
新しいシャツに着替える
どうしたって汗が出るのだから
それが
いちばん感じがいい
汗が出ないように冷房のなかだけに居たら
その時は気持ちはいいが
数年後の過酷な環境に対する耐久力は
もう
保証されない
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