わたしなら
他人の詩を読むとき
抒情詩しか読まない
甘ったるい感傷が読みたい
高原のレストランで
ひとりでホッとお茶を飲んでいるような
そんな詩が読みたい
そんな詩しか読みたくない
詩に他のことなんて
盛り込まないでほしい
詩以外のことで
他のことは味わえるから
困難なこと
ひどいこと
つらいこと
残酷なこと
それらだって
現実に溢れているから
詩だけは
甘ったるく
ほの寂しくあってほしい
わたしなら
そんな詩しか読まない
そんな詩しか読みたくない
他人の詩を読むとき
わざわざきれいな本を携えて
ゆったりとした気分で
読もうという時
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