休息にも飽きて
憩いにも慰安にも逸楽にも飽きて
たっぷりと海も湖も
果ての知れない森のみどりも
眺め続けてきた目で
もう
至上の…とか
最高の…とか
類まれなる…とか
浮薄なレッテルの重ねられた美酒の数々も脇に置かず
水か
適度の薄さのお茶ぐらいをときどき飲む程度で
ほんとうに久しぶりに
文字をいくつか
ふたたび
それも
大気にさえ感知されぬような控えめさで
そっと記し始める時の
きみの指の動きを
待っているよ
詩人よ!
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