七月といえば
七夕で
こどもの頃には
わくわくした
笹の葉さらさら
とはじまる歌を鼻歌し
笹の葉を
川端に取りに行き
願いを書いた短冊を
笹につけて
笹の葉
何枚かは舟にして
川の水に
流したりした
7日の夜など
心の中は大イベントで
彦星と織姫が
会えるかどうか
ほんとにドキドキしながら
夜空を眺めた
梅雨の頃でもあって
雨が降っていたり
曇っていたりする場合が
多かったが
それでも雨や雲の上で
ふたりはきっと
今年も会えただろうと
こどもの想像力で
うまいぐあいに考えた
他になにがあるでもない
ただこれだけの7月だったが
こどもの想像力はすごくて
これだけで忘れがたい
若い夏の7月となるのだった
けっこうはやく
笹の葉はパサパサになって
何日か飾ってから
棄てる時には
すっかり乾いていた
短冊をつけたまま
ゴミになっていく笹を見ながら
こどもはこの世というものの
学びをしていったものだ
実体のないもので
人はとかくワクワクし
イベントで使ったお飾りは
済めばすぐにパサパサになって
色とりどりの紙に記した
願いの数々とともに
ゴミ箱行きになるだけなのだと
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