愛慾を去り、犀角の如く、ただ一人歩めかし。
仏陀
生きるというのはどういうことかといえば
ただ息をして
座ったり立ったりまた座ったりして
粗食して
なんとか飲める程度のきれいさの水を飲んで
できれば何時間かよい本を読んで
できなければまわりのものをただ見つめて
さもなければ目をつむって瞼ごしに光を感じたり
夜ならば暗さを感じたりして
特別に思いを空にしたりしようとする必要もなく
座っていたり
寝転んでいたり
それだけでは身体が衰えすぎるから
体中の筋肉を適度に鍛え
心臓や内臓も衰えさせすぎないようにある程度は歩き
時にはちょっと走ったり
飛び跳ねたりもして
また水を飲み
草や穀物や木の実などを格別料理もせずにゆっくり食べ
座ったり立ったりまた座ったりして
日が昇ったり西に流れたり沈んだりするのを
くりかえしくりかえし見続ければいいだけのこと
だれでも知っていて
だれでもできることで
結局これだけやっていればいいのだと
最後にはだれでも戻ってくる
こんな日々の送りかた
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