J’entraîne tout le monde après moi !...
Je veux aller leur parler moi-même !
leur parler de tout près !...
Louis-Ferdinand Céline《Guignol’s band》
マスクは使いようで
農場で枯れ草を掻き集めたりする時など
やっぱりしたほうがいいし
かび臭い納屋で大掃除をする時や
埃の溜まった本の山の中で整理する時なども
しておいてよかったと思う
ヨーロッパで古い教会を見て廻っていると
湿ったクリプトなんかに入る時など
あゝ、マスク持ってくればよかったと
いつも思ったものだ
ところが去年から始まった新型コロナ対策のマスク付けは
ごくふつうに生きてきた人なら誰にでもわかるだろうが
純粋にバカ習慣でしかない
盛大にハクションしている人を目の前にしている時には
きっと有効なのだろうし
咳の出続けている人と商談する時にも
やっぱりしておきたい気がする
じぶんのほうで咳やくしゃみが出る場合など
もっとマスクをしておきたいよねと思う
ようするに
風邪引きさんの口から出る唾の飛散防止をしたい場合だ
咳もしておらず
風邪由来らしいくしゃみもしていない人がマスクをする必要は
どう考えても
ないし
そういうナイナイづくしの人に会う時にも
マスクは要らないに決まっている
なのに
街に出ると
ぼく以外はまァほぼ全員マスクしている
この暑いのに
湿気がすごくて蒸れているのに
みんな
口臭がひどそうな不細工な顔しているのに
身体がぶよぶよしていて
そこにいるだけで臭そうでマスクなんかしたら身体の空調ができず
さらに生体ゴミ溜めみたいになっているだろうに
無症状者でも
Covid19のウイルスはいっぱい唾の中に増殖させていて
それが唾で周囲に飛び散っているのだぞヨ
ムハハハハ
という都市伝説+陰謀論を
テレビ医療芸人たちが広め続けた結果
テレビしか信じないテレビ脳たちがオウム教信者のように信じて
それでドコデモマスク行動に結びついているのだが
バカ
というのをとうに何段階も通り越して
もうもうもう
そういう生物なのね
残念な生物ってやつね
な
風景である
仮に数億歩譲って
無症状者の唾にウイルスいっぱいなのだとしよう
そうしたら
マスクをしているあなたのそのマスクの表面には
あっという間にウイルスいっぱいのはずだし
もちろん目の角膜にもウイルスいっぱいのはずだし
スマホの表面にもウイルスいっぱいのはずだし
髪の毛にもウイルスいっぱい
うなじにも手の甲にも爪先にも服の袖にもウイルスいっぱい
バッグの把手にもボタンにもファスナーにもウイルスいっぱい
なはずなのだが
どうすんの?
そっちのほうのウイルスいっぱいは?
無視?
思考容量上のデータオーバーで
無視?
それに
不織布マスクは30分で棄てないといっぱいのウイルスが中に溜ま
1時間保つことは絶対にあり得ない
そもそもウイルスにとってはマスクの目はスカスカに大きくて
はじめから出入り自由であるに過ぎない
いやいやウイルスそのものを捕らえようというのでなく
唾を捕らえようというんだからそこんとこはいいのさと言いたいの
空中に飛散するほどの小さな唾の粒はすぐに乾燥するわけで
乾燥した後はウルトラに微小なウイルスそのものになるわけで
そうしたらすぐにマスクのスカスカの大穴をすり抜けて
あなたの吸気に乗ってスポンとあこがれの肺旅行のはじまり
これぐらいの想像もできないヤツをバカって呼ぶんだよ
マスクしてるバカ
おい、おまえらのことなんだよ!
ウイルスを本当に怖がって肺に入れまいとするのなら
ちゃんと宇宙服ばりのヘルメットをかぶって
酸素吸入器をしっかり背負って
がんばって満員電車にも乗り職場にも行けよ、バカ!
おい、おまえらのことなんだよ!
バカ!
ようするに
いやあ
ようしなくても
そこらの簡便なマスクじゃどうにもならないという結論に到るのは
ごくふつうに生きてきた人間にとっては当たり前のものの考え方な
それができなくなった時点で
もうそういう人間は人間とは言えないんだから
引っ込んで死んでおけって言うんだよ、バカ!
マスクだァ?
手にアルコールだァ?
バカ!
そこらの店に入る時の
あの象徴主義的アルコール消毒を見て見ろ、バカ!
片手の先っぽにチョロッ
プシュッ
だけで
はああい、アルコール消毒でござァい
って
おめえ、ナンセンス喜劇でもやってんのか?
アルコール消毒させるなら
両手にたっぷり
べったり
どくどく
ぎとぎと
いっぱい出せってんだよ
こちとら
なんでもいっぱい出してもらわねえと気が済まねえんだがね
出せよ
出せってんだよ
両手にたっぷり
べったり
どくどく
ぎとぎと
だよ
時代錯誤に
象徴主義してんじゃねえよ
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