2024年11月26日火曜日

さよならの国


 

 

 

竹内まりやの「セプテンバー」を聴いていて

歌詞のなかに

気になったところがあった

 

ネットで歌詞を調べたら

わきに出てきた

BANANA REPUBLICの広告写真の男性モデルが

辛子色の薄手のセーターを着ていた

 

辛子色のシャツ

追いながら

飛び乗った電車のドア

いけない

と知りながら 

ふりむけば

隠れた

 

歌のこういう出だしに

AIが自動的に合わせて出して来た

写真だろう

 

この歌が発表された

1979年には

あり得なかったような

こんな

ネット画面の反応

 

こんな時代に

なってるんだよね

 

気になったのは

でも

「辛子色のシャツ」のところではなくて

 

September    そして九月は

September さよならの国

 

のほう

 

「さよならの国」

と来たか

やられたな

これには

 

竹内まりやが自分で書いたのかな?

と思ったら

松本隆でした

 

やっぱり

 

September    そして九月は

September さよならの国

 

なかなか

書けないよね

「さよならの国」

とは

 

歌詞ぜんたいでは

彼氏が

年上のひとに会いに行ってしまう時の

若い女の子のこころを

描いているらしい

 

夏には

「トリコロールの海辺の服」なんか

着たりして

仲よかったのに

 

September    そしてあなたは

September 秋に変わった

 

「秋に変わった」が

「飽き」をも思わせて

若い恋の

ふいの終わりの

せつなさ

 

若い

せつなさ

 

会って

そのひとに頼みたい

彼のこと

返してねと

でも

ダメね

気の弱さ

くちびるも

凍える

 

だれのくちびるも

ぼくは

凍えさせたりはしなかった

と思うけれど

1979

やはり

年上のひとに会いに行っていた

 

長浜美影さん

 

絶世の美女

といっていいひとで

「色づいたクレヨン画」の街で

たびたび

会い続けた

 

お茶の水のマロニエ通りを

幾度も

行き来し続けた

 









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