九月八日
おいとまをそろそろ申す秋燕
曼珠沙華よつぽどのことがあつたのネ
秋鯖はいよいよ嫁に食はすまじ
秋の海ひとりを気取る歳ならず
太刀魚のぶつた切られて亜鉛板
真鰯を毎年さほど買はず来つ
鮭ばかり並ぶスーパー鮭を買ふ
竹の春想ひ出掘りにまた嵯峨野
すつきりと紫苑のやうに立ちてをり
仏蘭西の桃おほかたは堅かりき
羊羹をやゝ厚切りに切る白露
生姜市生涯の出会ひなかろうが
夜なべとは懐かしき言葉ファミマ過ぐ
摘みたきはあふるるほどに秋七草
藤袴あまり好まぬタイプにて
しあはせは萩どこまでも揺るる径
もう少しさつぱりしろと松虫が
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