住宅 欣幸 パブロ・カザルス 樽 樽 樽
日がな一日 パブロ・カザルス 飛鳥井正親
麺汁 麺露 麺梅雨 面子湯 麺to you 樽
仮名書きの別れの手紙、その端々に、 樽
端々だけを破りとって残してある 樽
名詞動詞形容詞副詞際立つものを好み 樽
ですから端々だけでも強いのね、強い 樽
ピカソではないの?と聞いたら、 樽
いいえ、カザルスって確かに言ったの。 樽
メンツユという言葉が並んでいた端一つ 樽
ふいに春。メンツユの一つから。そこ 樽
から。 樽
そして雨、雨、雨、雨、雨 樽
にざああ、ざあああああ、と降り込む 樽
降り込 降り 降 樽
雪の大晦日となった二〇〇四年 樽
車たちがスリップしてゆっくりと 樽
路上を流れていった 雨 雪 霙 荒野 樽
名詞名詞名詞名詞名詞名詞名詞名詞名詞 樽
個人識別チップを生後すぐに体内に埋め込む計画は与党内ですでに意見一致を見ている
案に賛成か反対かを聞いているのではなくて、
イイダロウ、コレデ、イイダロウ、コレコソ、と聞いているのだよ、と言われた。
いいえ、いけません。
とわたくしは応え なぜいけませんかと申しますと、体内のどこか一箇所などでは、万が一事故の際に四肢切断や身体分解の生じた時に チップの箇所も紛失する可能性があり、やはり、全四肢、頭部にも一つ、胴体にも二つほど埋め込まないといけません。いけません。
与党幹部は、なるほど、至極もっともな意見ですな。さっそくご意見を参考にして完全を期するよう案の修正を行います。
わたくしはこうして体制側に政治参加してしまったことになるのか。
柳の話がみどり恋うつわにさくらくと盛られて
わたくしは六月
わたくしは八月
わたくしは一月
航してゆくゆくドラテニヤの海
雲はけむりの果てに繋がり鯨のみそさざえの照り返しに
ついに離陸と相成ったのジャ
ついに離陸と相成ったのジャ
与党幹部が黄色いネクタイを船から落として
わたくしと与党幹部はあわてて裸になって飛び込み
ネクタイを追った
それ以後、もう戻っていない
どこにも、もう戻っていない
のジャ
のジャ
ベネチヤ共和国反政府党ナラシニヤ党書記ロッコ・マースクイ、記。
樽
樽
樽
樽
樽
樽
(〆は、本当は問題ではない。終われば、それが〆。
どう終わろうとも、〆は〆。
〆、〆
閉じる「)」もいらず
〆
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