千利休
コーヒーをつくって飲んでるんだがハワイのライオンコーヒー。
もらった。
あんまり好きじゃない。
でも、ま、もらった。
せっかく買ってきてくれちゃって。
ほんとはマカデミアナッツチョコのほうがよかったなぁ。
うそ。
買ってきてくれたのに。
買ってきて
くれちゃったのよ。
まいったね。
ふつうのコーヒーのほうがよかったな。
なんて。
ま。
つくって
飲んでるわけよ。
薄くつくると
悪くないってことを発見してさ、
こないだ。
飲んでるわけ。
一大進歩だよね。
テーブルには「お~いお茶 濃い味」の345mlボトルあり。
だいぶ前にどっかで買って飲んだ。
ペットボトルが手頃な大きさで
なんか
捨てづらい。
とっとこうかなって思っちゃう。
とっといた。
外出するときに
こおちゃとかつくって入れてったりする。
こおちゃって書くとわかりづらい?
紅茶です。
こおちゃっていうよね、でも。
言文一致はほうぼうで壊れてゆき
続けているのだ。
こおちゃでしょ、やっぱり。
ハワイのライオンコーヒーはまじで濃くつくると
胃にもたれる。
胃にも、たれる。
うげっ、となる。
重くな、 る。
ヴァニラとマカデミア風味をどうして付けるのかねえ。
でもSince1864だそうで
あちらさんのほうが歴史が長いのだよ。
もらうんならふつうのやつ
アラビカ種とか
もっとふつうのモカでもキリマンジャロでも
どっかのブレンドでも
なんでもいいんだけどとにかくそういうのがいいんだけどね。
スターバックスに入ってもいちばんシンプルなのしか頼まないんだから。
コーヒーに砂糖やミルクが入っているのさえだめなんだから。
コーヒーに佐藤やミロクが入っているのは
いいかな。
…ばかだね、まったく。
薄く入れると
うげっ、とならないって気づいてから
ハワイのライオンコーヒーもけっこう愉しんでる。
じつはそうなのよ。
けっこう好きかも、って思う時もあるぐらい。
趣味の拡大
っていうか変化
っていうか変容
っていうか
コーヒーっていえば
インスタントは最近ネスカフェ・エクセラを好む。
ネスカフェなんて
まずいコーヒーの代名詞みたいに感じてたけどねえ。
ブレンディがまずいなあ(けっこう安売りしてる時があるもんだから)
他のがいいなあ
香味焙煎はそれほどうまくもないよねぇ
と思ってたら
ある冬の日のことであった。
ネスカフェが安かったんですよ。
買っちゃった。
そしたらうまかったんだね、これが。
ネスカフェエクセラです。
いやぁ、驚きましたね。
二十年ぐらいは買わなかったんだものね。
いつのまにこんなにうまくなったんだ?って驚いた。
製法がいつのまにかちょこっと変わってたんだ。
わたくし向けには大成功です。
わたくし的には大成功。
顧客開拓成功。
見直したよ、ネスカフェ。
香味焙煎もうまい
ってのを
発見したのは
雪の京都の一夜であった。
あっ、
うまい。
これはインスタントコーヒーのクロウト好みだ。
と思ったね。
うまかった、ほんと。
でも、
もう一杯つくってみたら
それほどでもなかった。
香味焙煎は
コーヒー量とお湯の量に細心の配慮を要求する
究極の
インスタントコーヒーである。
ほとんどの場合
成功
しない。
インスタントとしては
生意気である。
インスタントとしては
どうかね、
こういうのは。
だが
たまたま
うまくいった時は
感動
があなたを包み込み
贅沢な
黄金の瞬間が
あなたの一日の思い出と充実した疲れとを
ゴージャスな香りと
キレのいい辛口の味のなかに
昇華する…
うまくいった時は
なん
だけど
ね
たいてい
ちょっと失敗
う~む
もうちょっとだったなぁ
でもつくっちゃったしなぁ
もったいないからなぁ
飲むことにするけど
どうもね
いまひとつなんだよなぁ
あと小さじ三分の一ぐらいかなぁ?
きのうは濃すぎたしなぁ…
(小文字の「ぁ」を
無性に
書き連ねたい時、
ない?
ある?
やっぱ、
ある?)
インスタントコーヒーをつくるのに
軽量スプーンは
たいてい使わない
秤も使わない
そういうのを使わないで済ましたい時だからこその
インスタントでしょ?
でも
香味焙煎は生意気である。
そういうのを使ってちゃんとつくれ、と要求してくる。
ちゃんと作れば
ゴージャスなひとときなのよ。
ちゃんと作らないと
もうちょっとだったなぁ…、なの。
で、
結語。
《しかし世の中は小癪になりましたネエ》
露伴先生、『望樹記』のなかの言。
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