20歳下の妻がいて
17歳の長女と14歳の次女と10歳の長男がいる
という
64歳の社会学者の宮台真司が
44歳下の女子大生を愛人にしょうが
真の愛で結ばれていようが
そこは個々人の運命のオハナシなので
どうでもいい
週刊誌が騒ぎ立てるのに
同調する気には
べつに
ならない
けれども
セーターをぶかぶか来て
ダボダボしたズボンを穿いて
どこかのアニメの
とぼけたオジサンみたいな宮台真司が
女子大生と手を繋いで
ホテルへ向かうところを撮った写真を見たり
駐車している車の陰に隠れて
抱きあったり
キスしていたりする写真を見ると
カッコワルイナア
と思えてしまう
老いた男女が
入れ歯をガチガチぶつけながら
濃厚なキスをするところを描いたのは
老いた女の性愛を描くのに長けた圓地文子先生だったが
宮台真司の舌や唾を口に受けとめた女子大生は
どんな味を味蕾に感知したものだろう
そこも
個々人の趣味に関わることなので
べつに
どうこう言う気にもならないが
ただひとつ
とにかく
宮台真司が恰好わるいのだ
もうすこし
服装や
立ち姿や
歩き姿を
ピシッとしてやれよ
彼女のために
と
思ってしまう
寄る年波
というのは
恐ろしい
よほど
からだのあちこちに気を張っていないと
他人の目には
ふやけた
ただのジイサンである
じぶんが
ただのジイサンと見られるのは
べつに
かまわないとしても
ただのジイサンと
手を繋いでいる
美意識の欠落した女子大生
と
周囲から見られてしまっては
やはり
かわいそうではないか
ただならぬジイサン
と見えるように努めるか
ジイサンらしくなく
見られるように
努めるか
それが
相手の女の子への
配慮
というものではないのか
17歳の長女と14歳の次女と10歳の長男が
フォーカスされた
父親の写真を見て
オヤジ
けっこうやるじゃん!
と思うぐらいに
ちょっとは気張った姿を
見せてみる
場面じゃ
ないのだろうか
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