ひかりと闇とでは
ひかりのほうがよいように考えられがちだが
ともに同じ次元に発生するもので
ひかりは非常に重い
誤って
よいものであるかのように捉えられるため
ひかりによって目隠しされて
見えなくなってしまうものも多い
ただの譬えとしてひかりを使っているうちはよいが
譬えを用いるのは
もちろん低位のレベルでのことに決まっている
闇を実体のように捉える場合もあるが
ひかりのなさを闇と呼ぶ場合は
闇はひかりよりも高位である
闇の質は細かく澄んでいて清浄であり
じつは悪霊のたぐいも闇とともにはいられない
悪霊はむしろひかりの幕の裏側に潜む
すべて悪なるものは
ひかりによって表出されるかたちと色に添う
かたちと色の消える闇のなかでは
むしろ悪は存在できないものである
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