どんなときも
どこへ行っても
温度も色もにおいもない
雰囲気さえない
いるかいないかわからないような
そんなひとに
惹かれる
ことばも残さない
感想も発しない
感嘆符も洩らさない
どんな自然よりも
どんな自然物よりも
いっそう希薄な
そんなひとからは
全身で
しずかに
深く集中しながら
なんでもなさや
いなさや
なさを
感じ取ろうと努める
こんな努力が
そんなひとには
ひどく雑音になって
感じられてしまっているかも
しれないが
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