ほうじ茶も
三度目に淹れる頃には
ずいぶん薄くなり
(新しい茶葉に替えればいいのだけれど
(面倒なものだから
入れっぱなしのくたれた葉に
湯を注いでいる
(龍と呼びたくなるような
(見えない流れ
(太く通り過ぎていっているところだが
(あまりにも長いので
(まだまだ数十年は続くかもしれない
ところが
こんなに薄く出したのを飲んでみると
意外なことに
稀少な酒のような味わいにもなり
おもしろいことも
あるものと思いながら
それでも
さすがに淹れるのは
これで最後だとは思いながら
飲んでいる
(もう
(夜が明けようとしている
(今日から一週間
(世界で起こることを
(じつは私
(知っている…
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