戦争が起こっても
死んでいくのは
戦争を止めようとしなかった人々の
子や孫
人生五十年
中年以上の人の死は
まぁ
戦死などとは
言わないでおこう
バカな民族は
なんども
なんども
ミサイルや爆弾落とされて
敵を憎み憎み
そのうち
ようやく自分たちのバカさ加減に思い到って
ようやく歩み方を変える
もっとも
変った歩みも
続くのは
せいぜいが七十年だか
八十年だか
また戦争でひと儲けして
国内で金持ちになって差をつけて
我が家は高い位の出でのゥなど
誇る家族が増えていき
会社や工場の従業員たちを
兵隊にしたらもっと儲かろうと
思い到る
その従業員たちの
またまっ先に死ぬべき
子や孫は
どこかにほの暗い宿命を刻まれて
生まれてくるという
これは
どうしようもない
永遠の仕組み
受け入れなさい
この世は
そういうところ
ただこれだけのところ
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