駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2017年3月8日水曜日
最後の葉まで
最後の葉まで落ちようとしている
いっそ落ちてしまえと思うが
もぎ取りはしないでいる
風に揺られているが
風はかなたの大きな風景から来る
いずれ落ちるにしたところで
大きな風景の中に葉も落ちていくだろう
努力して見つめなくても
目を開けば風景は入ってくる
心を任せるのはそういうものがよい
最後の葉まで落ちようとしている
風景の中へ落ちてゆく刹那や
落ちていった後をなんと呼ぼうか
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