2023年5月31日水曜日

風を見たいがため?

 


 

梅雨に入ろうとしている

 

外装修繕工事をしているビルのところどころに

網のような薄いホロが掛けてあって

風が吹くたびに揺れて波打つ

 

その上には厚い雲や

薄い雲が

さまざまに空を覆っていて

曇天

などとひとことで纏めてしまうのは惜しいし

間違いだと思う

 

曇天

などと

ひとことで纏められないと痛感すると

思いつくままの

ありきたりの言葉の並べは止めないといけないと考えるし

ぺらぺら

民放のバラエティーの司会者や

はたちやそこらで

人生論をしゃべくる若者さんたちのような

ところてん言葉撃ちも

もちろん

止めないといけなく思う

 

風が吹くたびに揺れる

網のようなホロにできる波打ちが美しい

 

風は風景を

たちまち

生き生きとさせ

立体感をグッと高めてくれる

 

つまりは

これじゃないのか?

 

人が求めて

この世まで下りてくるのは

結局

風を見たいがため?

 

いろいろな意味での

風を?

 





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