気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
どの季節にも
野の草のなかに
むらさきの花をつけるものがあって
ひときわ目を惹かれる
むらさきが
宗教的な高位の色だなどと
ことさらに言いたくはないけれども
特殊な色であるのは
やはり
間違いないと
見ていて
思う
秋の竜胆を思い出しながら
春先の諸葛菜を眺め
藤の花を嗅ぎ
紫陽花の繁みに
身を寄せる
まだ
夏のむらさき濃い朝顔には
間があるが
先週
どこの道の鉄柵だったか
絡みついた昼顔が
もう
ピンクの花を咲かせているのを
見た
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