よく晴れて
五月のような暖かさの午前
窓を開け放って
陽春の気持ちよさを満喫したいところだが
「きわめて多い」と天気予報にある花粉のせいで
見渡すかぎり
街の景色は白濁したようになっている
p.m2.5も少し出ているそうで
これなら窓はむしろ閉めたままにして
温室のようにガラス越しに暖かさを楽しむほうがいい
せっかく素晴らしいことがあるのに
それとぴったりくっついて
よくないことが存在している
こんなことが
いつも
いつまでも
この世には多い
昔から
「毒入り饅頭」とか言われてきたし
高度成長期の頃には
家持ちの嫁をもらったサラリーマンが
「家付きカー付きババア付き」
などと
よく言っていた
いいものには
いつも
「毒」がくっついてくるし
いつも
「ババア」がくっついてくる
まあ
奴隷たちお得意の
発想転換で
ポジティヴ・シンキングとやらの
アプリを脳にインストールしてみれば
「毒」がくっついてはきたが
饅頭は饅頭
とも言えようし
「ババア」がくっついてきても
「家」も「カー」も
手に入ったことは入った
とも
言えることは
言える
ま
そう言ってなよ
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